CIA機密文書に「UFOがソ連兵を石化」記録 国家安全保障とUFO研究の関係に再び注目

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CIAが公開した機密文書、ソ連兵23人がUFOにより石化されたと記録

2025年4月、米中央情報局(CIA)が公開した機密解除文書が、世界中で大きな話題となっている。その内容は、1989年から1990年にかけて旧ソ連のウクライナ地域で起きたとされる、未確認飛行物体(UFO)とソ連兵との遭遇事件である。この文書は、カナダの『ウィークリー・ワールド・ニュース』紙とウクライナの『ホロス・ウクライイニー』紙に掲載された記事を要約したもので、2000年に一般公開された。しかし、今回の再公開により、改めて注目を集めている。

事件の概要

CIAの文書によると、ソ連軍の部隊が軍事訓練中に「円盤型の低空飛行する宇宙船」を目撃。兵士が地対空ミサイルを発射し、UFOは墜落した。その後、墜落した宇宙船から「大きな頭と黒い目を持つ5体の小柄な人型生命体」が現れ、互いに融合して一つの球体となり、強烈な閃光を放った。この閃光により、23人の兵士が「石の柱」に変化し、2人の兵士のみが生存したとされる。

事件後、石化した兵士の遺体と宇宙船の残骸はモスクワ近郊の秘密研究施設に運ばれた。ソ連の科学者たちは、兵士たちの分子構造が「石灰岩」と一致することを確認し、「人類がまだ知らないエネルギー源」が原因であると考えたという。CIAの報告書では、「もしKGBの報告が事実であれば、これは極めて脅威的な事例であり、地球外生命体は攻撃された場合、自らを防衛する能力を持っている」と記されている。

信憑性と懐疑的な見解

この事件の信憑性については、専門家の間で意見が分かれている。元CIA職員のマイク・ベイカー氏は、「もしこの事件が実際に起きたのであれば、最初の報告とは大きく異なる形で伝えられている可能性が高い」と述べ、情報の加工や誇張の可能性を指摘している。また、元CIA職員のトレイシー・ウォルダー氏は、「この文書はCIAが作成したものではなく、外国の報道を要約したものである」とし、CIAの公式見解ではないことを強調している。

さらに、事件の出典となった『ウィークリー・ワールド・ニュース』紙は、過去に誇張やフィクションを交えた記事を掲載していたことで知られており、情報の信頼性に疑問を投げかける声もある。

世界的なUFO研究と国家安全保障

このような文書の公開は、UFO(現在ではUAP:未確認異常現象)に対する政府の関心の高さを示している。アメリカでは、UAPに関する情報を収集・分析するためのタスクフォースが設置され、2020年には国防総省がUAPタスクフォースを正式に発足させた。また、2021年には国家情報長官室がUAPに関する報告書を公開し、未確認の航空現象が国家安全保障に与える影響について言及している。

ソ連でも、1978年にアカデミー・オブ・サイエンスと国防省によって「インスティテュート22」が設立され、UFOの調査が行われていた。この組織は、約3000件のUFO報告を調査し、そのうち5〜10%が未解決のままであったとされる。


今回のCIA文書の公開は、UFOや地球外生命体に関する議論を再燃させる契機となった。情報の信憑性については疑問が残るものの、政府機関がUFOに関する情報を収集・分析している事実は明らかであり、国家安全保障の観点からも無視できない存在となっている。今後、さらなる情報公開や研究の進展が期待される。

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