比例代表制とは
衆議院選挙が始まり各党の比例名簿も発表されました。
比例名簿には名簿順位があり、政党に投票された票数に応じて議席数がきまり、各政党の名簿順位の上位から当選となります。
政党に対して投票するので死票が少なく少数意見を反映しやすいというメリットがあります。
同じ名簿順位に候補者が複数人掲載されている
各政党の比例名簿を見ていると、同位に複数人の候補者名が入っていることがあります。
上記のように名簿順位に沢山の候補者が並んでいる事も珍しくありません。
例えば上記写真ですと、30名近くの候補者が名簿順位1位で掲載されています。
しかし、この政党が比例で5議席しか取れなかった場合はどうなるのでしょうか?
比例同位の場合の当落の決め方
このように比例代表選挙で、名簿の同順位に複数の候補者を並べることを「名簿順位重複」と言います。
最終的な当落は、小選挙区での各候補者の「惨敗率」で決まります。惨敗率が高い候補者が比例名簿で同位の場合当選となっていきます。
小選挙区での惨敗率ですので、比例で名簿順位重複するのは、小選挙区と比例の重複の候補者のみとなり、比例のみの候補者は必ず単独の順位となります。
惨敗率とは
惨敗率とは、当該選挙区で最多得票数に対する当該候補者の得票数の割合で計算します。
例えば、
小選挙区当選 | 候補者A | 20万票 | |
小選挙区落選 | 候補者B | 10万票 | 惨敗率50% |
上記のように、候補者Aが小選挙区で当選したとします。得票数は20万票です。
一方、小選挙区で落選した候補者Bは10万票です。
10万票 ÷ 20万票 x 100 = 50%
惨敗率は、50%ということになります。
この惨敗率が高い候補者から比例名簿では当選にしていくことになります。
コメント