
ホワイトハウス
ワシントン
2025年7月7日
石破茂 閣下
日本国総理大臣
東京
親愛なる総理大臣閣下
この書簡をお送りできることを大変光栄に思います。本書簡は、米国と日本の貿易関係の強さと継続への決意を示すものです。米国は、貴国との間に大きな貿易赤字を抱えながらも、日本との協力を継続することに同意しています。しかしながら、今後はよりバランスの取れた公正な貿易関係へと進む必要があると決断いたしました。
したがって、我々は貴国に、世界一の市場である米国経済に参加することを招待いたします。長年にわたって日本との貿易関係について協議してきましたが、日本の関税および非関税政策、貿易障壁による恒常的かつ長期的な貿易赤字からは決別せねばならないと結論づけました。残念ながら、我々の関係は相互的とは言えませんでした。
2025年8月1日より、米国に輸入されるすべての日本製品に対して一律25%の関税を課します。これはセクター別関税とは別個に実施されます。第三国を経由して輸入された商品も、この高い関税の対象となることをご理解ください。この25%という数字は、我々の間の貿易赤字格差を是正するには不十分なほど控えめな数値です。
なお、日本企業が米国内で製造・組み立てを行う場合は関税は課されません。そのような企業に対しては、迅速かつ専門的、日常的に承認を進めるため、最大限の協力を提供する所存です。これは数週間以内に実現可能です。
仮に貴国が関税を引き上げる場合は、その引き上げ率が我々の25%関税に上乗せされることになります。繰り返しになりますが、これは貴国の長年にわたる関税・非関税政策、そして貿易障壁によって生じた持続不可能な貿易赤字を是正するために必要不可欠な対応です。この貿易赤字は我々の経済、さらには国家安全保障にとって深刻な脅威です。
私たちは今後も、貴国との長期的な貿易パートナー関係を楽しみにしています。
もし貴国が、これまで閉ざされてきた米国市場へのアクセスを開放し、関税・非関税措置や貿易障壁を撤廃する意志を示されるのであれば、本書簡の内容を見直す可能性もあります。これらの関税は、我々の二国間関係に応じて引き下げもしくは引き上げられる可能性があります。
米国との関係に失望することは決してありません。
本件にご注目いただき、ありがとうございます。
敬意を込めて
アメリカ合衆国より

