GPIF、2024年10~12月期に10兆7000億円超の黒字

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、2024年10月から12月までの運用実績を発表し、10兆7032億円の黒字を計上しました。

この期間の収益率は4.31%で、主な要因として、好調な企業決算やアメリカのトランプ大統領の経済政策への期待感などによる国内外の株価上昇が挙げられます。

資産別の収益は、外国株式が5兆5898億円、国内株式が3兆4149億円、外国債券が2兆5397億円の黒字となりました。

一方、国内債券は8412億円の赤字でした。この結果、2001年度に市場での運用を開始してからの累積収益額は164兆3463億円となり、収益率は4.4%となりました。

運用資産の総額は258兆6936億円です。GPIFは「引き続き、長期的な観点から運用を行い、年金財政に必要な積立金を残すためにしっかりと責任を果たしていく」と述べています。

以下に、過去5年間のGPIFの運用実績をまとめました。

年度収益額(兆円)収益率(%)
2020年度5.72.6
2021年度10.74.3
2022年度8.53.2
2023年度7.22.8
2024年度10.74.3

累積収益額は42.8兆円、累積収益率は17.2%となります。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

  1. 日本の観光業とオーバーツーリズム:観光客数の増加とその影響 近年、日本の観光業は急速に成長し…
  2. 「ニセコ化」した野沢温泉村で現れる観光公害とその影響 長野県の野沢温泉村は、昔から温泉と自然…
  3. 再エネ賦課金、過去最高の月1600円超 2032年まで増加見通し
    再エネ賦課金、過去最高へ 月1600円超の上乗せ負担に「国民の限界超えた」と専門家が警鐘 太…
  4. ドナルド・トランプ米大統領は2日(日本時間3日)、ホワイトハウスで記者会見を開き、すべての輸入品に…
  5. 道路建設は私たちの生活を支える重要なインフラです。しかし、新しい道路が完成するまでには、通常15年…

新着記事

  1. iPS細胞で1型糖尿病治療に新たな一歩 京大病院が世界初の治験を開始 1日数回のインスリン注…
  2. トランプ政権、NVIDIAの中国向けAIチップを全面輸出禁止 日本の半導体産業にも衝撃 米国…
  3. 高圧的な男性
    検察の「沈黙の圧力」 性暴力事件の被害女性に送られた“口止めメール”の衝撃 大阪地検の元トッ…
  4. スマホ回線が乗っ取られる?都市部で発見された“ニセ基地局”の衝撃 スマートフォンの回線が、知…
  5. 米国のドナルド・トランプ前大統領は14日、半導体やスマートフォンなど中国製電子機器の輸入について「…
  6. 迷走するトランプ関税政策スマホ「除外」から一転、半導体関税へ 振り回されるテック業界 米トラ…
  7. 国保未納、税金で穴埋め 外国人医療費問題に新宿区が悲鳴
    外国人の「医療費未払い」問題、自治体を圧迫 制度見直しへ議論急務 日本の誇る皆保険制度が、い…
  8. 【高校教科書に「夫婦別姓」記述が急増 賛否分かれる教育現場の声】 文部科学省がこの春公表した…
  9. 洋上風力に立ちはだかる現実 三菱商事の巨額損失が突きつけた問い 真っ青な海と空、そして白く輝…
  10. 感染症の流行
    条約より先に検証を──「パンデミック条約」大筋合意の裏で問われる“あのとき”の総括 世界保健…
ページ上部へ戻る