2025年2月世論調査:参院選比例は自民22%で最多、若年層で国民民主が支持拡大

世論調査の概要

時事通信が2025年2月に実施した世論調査によると、夏の参議院選挙の比例代表投票先として、自民党が22.0%で最多となりました。野党の中では国民民主党が10.2%で、立憲民主党の9.7%を上回る結果となりました。

政党別支持率

調査結果は以下の通りです。

政党名支持率(%)
自民党22.0
国民民主党10.2
立憲民主党9.7
公明党5.1
日本維新の会3.6
れいわ新選組3.5
共産党2.5
参政党1.3
日本保守党0.4
社民党0.4
特になし・分からない40.2

年代別支持傾向

年代別の支持傾向を見ると、10代・20代では国民民主党が19.3%でトップでした。30代以上のすべての年代では自民党が最も支持を集めています。立憲民主党は50代までの支持率が3~8%と低調であるものの、60代以上では14.2%で自民党に次ぐ2位となっています。

他の世論調査との比較

他の調査機関の結果と比較すると、若干の違いが見られます。

調査機関自民党国民民主党立憲民主党
時事通信(2月)22.0%10.2%9.7%
JNN(2月1日-2日)24.7%8.1%6.4%
毎日新聞(1月)17.0%16.0%14.0%

国民民主党は特に若年層からの支持を集め、2024年の衆議院選挙前後で支持率が急上昇しました。しかし、2025年2月の時事通信の調査では、支持率の伸びが一服したように見えます。

ダブル選挙への賛否

今回の調査では、参議院選挙と同時に衆議院選挙を行う「ダブル選挙」の実施に関しても意見が分かれました。

選択肢割合(%)
賛成35.8
反対19.4
どちらとも言えない・分からない44.8

約4割の有権者が「どちらとも言えない・分からない」と回答しており、ダブル選挙に対する関心や理解が十分に浸透していない可能性があります。

今後の展望

支持政党が未定の層が40%を超えていることから、各政党は今後の選挙戦において未定層の取り込みが鍵となります。特に、若年層の政治参加が注目される中、各党は若者の関心を引く政策を打ち出すことが求められます。

また、立憲民主党をはじめとする野党は支持率の伸び悩みが続いており、政策の打ち出し方や戦略の見直しが必要となるでしょう。

今後の政党の動向と、有権者の支持の変化が選挙結果にどのように影響するかが注目されます。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

  1. 北海道釧路市では、太陽光発電所の建設が急速に進んでおり、再生可能エネルギーの普及と自然環境の保護を…
  2. 日本を訪れる外国人観光客の数は年々増加しており、特に中国人観光客の訪日人数は目覚ましく、昨年は70…
  3. 近年、多くの政治家が選挙公約として掲げてきた次世代型路面電車(LRT)の導入。しかし、実際の利用状…
  4. 沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領海において、中国海警局所属の船舶による連続的な領海侵入が続いています。…
  5. 中国公船、再び尖閣の領海に侵入 138日連続の接近 緊張高まる現場海域 2025年4月5日午…

新着記事

  1. 米国のドナルド・トランプ前大統領は14日、半導体やスマートフォンなど中国製電子機器の輸入について「…
  2. 迷走するトランプ関税政策スマホ「除外」から一転、半導体関税へ 振り回されるテック業界 米トラ…
  3. 国保未納、税金で穴埋め 外国人医療費問題に新宿区が悲鳴
    外国人の「医療費未払い」問題、自治体を圧迫 制度見直しへ議論急務 日本の誇る皆保険制度が、い…
  4. 【高校教科書に「夫婦別姓」記述が急増 賛否分かれる教育現場の声】 文部科学省がこの春公表した…
  5. 洋上風力に立ちはだかる現実 三菱商事の巨額損失が突きつけた問い 真っ青な海と空、そして白く輝…
  6. 感染症の流行
    条約より先に検証を──「パンデミック条約」大筋合意の裏で問われる“あのとき”の総括 世界保健…
  7. 米トランプ政権は11日夜、中国製品への報復関税「相互関税」の一部から、スマートフォンなどの主要な電…
  8. 国債上昇と怒るトランプ
    トランプ関税の余波、長期金利が世界同時に急騰 米国の国債市場が今、異常なまでの揺れを見せてい…
  9. 米中貿易戦争が新局面に:中国、報復関税は「これで打ち止め」 中国政府は11日、米国からのすべ…
  10. 最低所得補償で社会活動活発に、労働意欲減退せず ドイツ研究所
    無条件の支援が生む変化:世界各地で進むベーシックインカムの実証実験 近年、世界各地で注目を集…
ページ上部へ戻る