防衛省発表:中国軍機の通過に航空自衛隊が緊急発進

中国軍機、沖縄本島と宮古島間を通過 航空自衛隊が緊急対応

防衛省統合幕僚監部は、令和7年2月24日(月)、中国軍のY-9情報収集機とY-9哨戒機が東シナ海から飛来し、沖縄本島と宮古島の間を通過したことを発表しました。この事態を受け、航空自衛隊の南西航空方面隊は緊急発進し、監視と対応を行ったとしています。

https://twitter.com/jointstaffpa/status/1893935819326455884

中国軍機の飛行経路

中国軍機は、東シナ海方面から沖縄本島と宮古島の間を通過し、その後、太平洋上で旋回し、再び同じルートを通過して東シナ海へ戻ったとされています。この飛行経路は、同地域での領空侵犯や緊張を引き起こす恐れがあり、航空自衛隊の迅速な対応が求められました。

航空自衛隊の対応

航空自衛隊の南西航空方面隊は、沖縄県那覇市にある基地を拠点に南西諸島やその周辺海域を監視しています。今回の事案では、同方面隊が担当する戦闘機が緊急発進し、航行中の中国軍機に対して監視体制を強化しつつ、対応を行いました。この対応は、領空侵犯を未然に防ぐための重要な措置となりました。

過去の事例と地域の安全保障

同様の事案は過去にも報告されており、特に東シナ海や南西諸島を巡る緊張が高まる中で、航空自衛隊の対応が重要性を増しています。例えば、令和6年10月28日には、再び中国軍のY-9情報収集機が同ルートを通過し、航空自衛隊が同様の対応を行っています。また、令和6年8月3日にも同地域で中国軍機の通過が確認されており、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進して監視を行いました。

これらの事案は、南西航空方面隊の戦闘機による迅速な対応によって、領空侵犯を未然に防ぎ、万が一の事態に備える重要な役割を果たしています。

今後の対応

今後も同様の事案が発生する可能性があるため、航空自衛隊の監視活動と対応は引き続き強化されると考えられます。地域の安全保障環境において、このような対応が果たす役割はますます重要となるでしょう。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

  1. 道路建設は私たちの生活を支える重要なインフラです。しかし、新しい道路が完成するまでには、通常15年…
  2. 米国、輸入自動車に25%の関税を正式発表 米国のドナルド・トランプ大統領は3月26日、輸入自…
  3. 近年、全樹脂電池技術に関する機微情報が中国企業に流出した疑惑が浮上し、経済安全保障上の重大な問題と…
  4. 日本を訪れる外国人観光客の数は年々増加しており、特に中国人観光客の訪日人数は目覚ましく、昨年は70…
  5. 再エネ賦課金、過去最高の月1600円超 2032年まで増加見通し
    再エネ賦課金、過去最高へ 月1600円超の上乗せ負担に「国民の限界超えた」と専門家が警鐘 太…

新着記事

  1. iPS細胞で1型糖尿病治療に新たな一歩 京大病院が世界初の治験を開始 1日数回のインスリン注…
  2. トランプ政権、NVIDIAの中国向けAIチップを全面輸出禁止 日本の半導体産業にも衝撃 米国…
  3. 高圧的な男性
    検察の「沈黙の圧力」 性暴力事件の被害女性に送られた“口止めメール”の衝撃 大阪地検の元トッ…
  4. スマホ回線が乗っ取られる?都市部で発見された“ニセ基地局”の衝撃 スマートフォンの回線が、知…
  5. 米国のドナルド・トランプ前大統領は14日、半導体やスマートフォンなど中国製電子機器の輸入について「…
  6. 迷走するトランプ関税政策スマホ「除外」から一転、半導体関税へ 振り回されるテック業界 米トラ…
  7. 国保未納、税金で穴埋め 外国人医療費問題に新宿区が悲鳴
    外国人の「医療費未払い」問題、自治体を圧迫 制度見直しへ議論急務 日本の誇る皆保険制度が、い…
  8. 【高校教科書に「夫婦別姓」記述が急増 賛否分かれる教育現場の声】 文部科学省がこの春公表した…
  9. 洋上風力に立ちはだかる現実 三菱商事の巨額損失が突きつけた問い 真っ青な海と空、そして白く輝…
  10. 感染症の流行
    条約より先に検証を──「パンデミック条約」大筋合意の裏で問われる“あのとき”の総括 世界保健…
ページ上部へ戻る