
米国のトランプ政権がグリーンランドの領有に向けて動き出し、米軍の活用を含む選択肢を検討していると、アメリカのレビット大統領報道官が6日に声明を発表しました。この発表は、米国の安全保障上、グリーンランドの領有が重要であるとする立場を強調するものです。
米軍活用を視野に入れたグリーンランド領有計画
レビット報道官は、「グリーンランドの獲得は米国の安全保障上の優先事項で、特に北極圏における敵の抑止に極めて重要だ」と述べ、米国がグリーンランドを領有するために様々な選択肢を検討していると表明しました。その中には、米軍の活用も含まれていることを強調しました。
これにより、米国が他国の領土を併合する動きが加速する可能性が示唆されました。特に、トランプ大統領は、グリーンランドの豊富な資源(石油、天然ガス、レアアースなど)を手に入れることを強く望んでおり、グリーンランドの領有を「絶対に必要だ」と発言しています。
グリーンランドの重要性とその資源
グリーンランドは、アメリカにとって地理的、軍事的に非常に重要な位置にあります。北極圏の入り口に位置しており、米国の防衛や戦略的な優位性を維持するために、欠かせない場所とされています。
また、グリーンランドにはレアアース(希土類)をはじめ、石油や天然ガスなどの資源が豊富に埋蔵されていることがわかっており、これらの資源は特にアメリカにとって貴重です。しかし、現地のデンマークの法律により、グリーンランドでの採掘活動には制限があり、これを突破するためには領有権を握る必要があるとアメリカ側は考えています。
米国とデンマークの外交交渉
米国の高官によると、トランプ政権はグリーンランドの購入や、グリーンランドとの自由連合協定を結ぶといった選択肢も検討しているとのことです。外交が第一の選択肢であり、あくまで平和的な手段を通じて領有権を確立したい意向を示しています。
ただし、米軍の活用や軍事介入の可能性についても完全には否定せず、グリーンランドの領有問題を巡る米国と他国の対立を予期しているようです。例えば、ミラー大統領次席補佐官は、「グリーンランドの将来を巡って米国と軍事的に戦う国はない」と述べましたが、軍事的手段を全く排除しているわけではありません。
国内外からの批判の声
トランプ政権のグリーンランド領有計画に対して、米国内では党派を超えた批判の声が上がっています。共和党と民主党の両議員が、領有権を巡る「威嚇は不必要に危険だ」と述べ、トランプ大統領の動きに強い反発を示しました。特に、民主党のガエゴ上院議員は、「トランプ大統領が思いつきで国を侵略しようとしている」とし、グリーンランドの領有を阻止する決議案を提出する予定だと報じられています。
グリーンランドを巡る米国の動きは、単なる領土拡大に留まらず、北極圏における軍事戦略や資源確保と密接に関わっています。米国がグリーンランドを領有することで、より強力な地政学的な優位を確立できると考えていますが、それに伴うリスクや国際的な反発も無視できません。今後、米国とデンマークとの外交交渉がどのように進展するのか、そして世界の安全保障にどのような影響を与えるのか、注目が集まっています。





















